裕香と龍一
Text by パタリロ
PART1

「ただいまー。龍一」  「おかえり裕香」  俺は裕香を見上げ精一杯背伸びをする。
裕香は俺を見下ろし屈んで、自分の顔を俺の顔に近ずけ唇を重ねる、大きな裕香の舌が
俺の口の中で暴れる。
裕香はブルマーに体操着、そして大きな体には小さすぎる、赤いランドセルをしょったままである。
俺は黒の学生服をきたままである、裕香は俺の肩の上から悠々と手を廻し、俺は裕香のランドセルの下の
ウエストのあたりに手を廻し、お互い抱き合っている。

裕香、小学校5年生、身長175cm、体重67kg。
夏は水泳、冬はバスケットボールをこなす運動神経抜群の少女である。
水泳、バスケ共に全国レベルである。
そして、れっきとした俺の妹。

俺、龍一、高校2年生、身長146cm、体重33kg
華奢な体の俺は、運動神経ゼロ、ひよはな男である。

近所では、俺達兄妹の事を、逆だったら良かったのに、とか絶対に血は繋がっていないとか
言っているようだがれっきとした、血の繋がった本当の兄妹である。
俺はなるべく外では、比較されるのがやなので、妹ととは歩くことは無いし、妹もなんとなく
それが分かっているのか、遠慮がちである。
しかし一歩、家に帰れば、なかのいい兄妹である。
両親が貿易会社を経営している為、帰りが遅かったり、帰れなかったりする為、部活動をしていない
俺が夕食の支度などをしている、裕香の方は小学生でありながらクラブの後、スポーツクラブに通って
筋トレなどをしてくるので、高校生の俺より、いつも帰りが遅いのである。

どうして、妹の裕香が俺を呼び捨てにするのか、そして俺達兄妹が口から糸を引く様な
濃厚なキスをしているのかそれは、あの日の出来事から話さなければならない。
      
2週間前のある日
朝の天気予報通りに、夕方5時ころから振り出した雨が次第に勢いを増しはじめた、いつもなら6時半には
帰って来るはずの裕香が7時を過ぎても、なかなか帰らない、いてもたってもいられず、玄関へでていく俺
ドアを開けると、そこには傘もささずに、ずぶぬれ裕香が立ち尽くしていた。
「裕香、どうしたんだ、ずぶぬれじゃないか、さあ、早く、早く家に入れ」 俺は裕香の手を握り裕香を家の中
へと連れ込む、急いで大き目のバスタオルを持ってくる、「裕香、さあ、これで拭きなさい、風邪ひくぞ」
ぼーっと立ち尽くす裕香、「しょうがないなー、裕香」 俺は高く手を伸ばし背伸びをして、バスタオルで
裕香の頭を拭き始める。
「突然、裕香の瞳から大粒の涙が溢れだし、それと同時に俺の頭を抱え、今まで聞いた事の無いような     
大声で泣だした」  「裕香どうしたんだ、なあ、裕香」  なかなか泣き止まない裕香、俺は裕香の胸に包ま
れている顔をあげる。
「さあ、話してごらん、どうしたんだ、裕香」   やっと泣き止んだ裕香は  「南先輩が、南先輩が、新しく好き  
きな女の子が出来たからって、裕香と別れるって、もう裕香とは遊べないって、さっき、さっき、言われたの」
「えー、別れる、南先輩って、裕香と同じスポーツジムに行ってる、俺より一つ年下のあの南、裕・裕香
お前、小学生だぞ、南と、え、ええと、付き合ってたのかお前」
(「南」とは俺が中学三年の時に、二年生だった男でバスケットボール部のエースだった男である、
今、高校1年生、たしか、身長も180cm以上あり、高校でもバスケットボール部のエースであるようだ)
 「うそだろ、裕香、小学生だぞお前」  俺は本当にびっくりして聞いた。
 「本当だよ、裕香、南先輩と付き合ってたよ、今は小学生でも男の子と遊びに行ったり、みんなしてるよ
 裕香だって、もう一人好きな人いるし、お兄ちゃんだっているでしょ」  
 「え、え、お兄ちゃん、いる分けないじゃん」  「え、ほんと、いままですーっと」   
 「そう言う事は、大人になってからの事だろ」  「えー、信じられない、じゃあ、お兄ちゃんキスもしたこと無い
 の」  「ああ、当たり前だろ、え、もしかして裕香・・・」  「あるよ、それに裕香もう・・・・・」
 さすがに顔を赤らめる裕香。   「もう、何だよ裕香」  「もう、裕香エッチだってしてるよー、処女じゃないよ」
 俺は腰を抜かしそうになりながら 「お、尾、お前、小、小学5年生だぞー。」
 裕香は、「確かに私のクラスみじゃあー、エッチしたの裕香だけだけど、みんな、そういうはなし一杯してる  
 よ」
 「へー、でも、お兄ちゃん、童貞なんだ、キスもした事ないんだーじゃあ、裕香のほうが大人だね、かわいい
 お兄ちゃん」 さっき迄の涙が嘘の様に微笑みながら俺の顔を見下ろす裕香。
 「お兄ちゃん、エッチしてみたいと思わないの?」 「え、思わないよ、そんな事」  「うそだー。男の人はみん 
 な中学生位になるとオナニーを覚えて、エッチに興味を持つって、南先輩が言ってたもん、そうだ裕香が
 お兄ちゃんにエッチ教えてあげるよ、ね、そうしようよ、大丈夫、裕香の好きな、もう一人の人って実はね、
 お兄ちゃんの事なんだ、裕香、南先輩とエッチしてる時、いつもね、お兄ちゃんとしてるんだって想像して
 エッチしてたんだ、南先輩も裕香が初めてのエッチの時「やさしくしてやるからだいじょぶだよ」って言って
 してくれたんだ、裕香もお兄ちゃんにやさしく教えてあげるから大丈夫だよ、ね、お兄ちゃん」
 「だめだよ、だめに決まってるだろ・・・・」 俺がしゃべっているといきなり、抱えている俺の頭の後ろに手を
 廻し、俺の唇にやさしく自分の唇を重ねた、すぐに唇を離し「お兄ちゃん、震えてるの、大丈夫だよ裕香も
 最初はそうだったから、さあ、唇をあけて、そう、それでいいんだよ、お兄ちゃん」
 裕香は俺の唇に、もう一度、唇をあわせる、そして次の瞬間、裕香の舌が俺の唇の中へ入ってくる。
 俺よりはだいぶ大きな舌は、俺の口の中で暴れまわる、そして俺の小さな唇を捕まえやさしく吸い出す
 俺は妹に抱きしめられ、唇をふさがれたのでびっくりしてしまって、動く事も出来ないでいる。
 どのくらい裕香の舌が俺の舌を、もて遊んだだろう、やっとの事で唇を放した裕香、口と口の間には糸が
 引かれた様になっている。
「ね、お兄ちゃん、震えなくても大丈夫でしょ、気持ちいいでしょ、キスって、このごろは裕香だいぶ上達
 したんだから、お兄ちゃん毎日キスの練習しなきゃ、ね、大丈夫、裕香がやさしく教えてあげるから、ね」
 俺はその勢いにのせられて、思わず「あ、ああ」 と言ってしまった。
 実は前から女の子には興味はあったけれども、自分の体の小ささに強いコンプレックスをもつ俺は
 女の子と話す事さえ、なかなか出来ずにいたのである、しかし、そんな俺のファーストキスが事もあろうに
 小学生の妹であり、それもその妹に、無理矢理キスを教えられたのである、頭が混乱していたとしか
 思えない 「やった、じゃあ、もう裕香とお兄ちゃんは恋人だからね、裕香はお兄ちゃんの事、これから
 龍一って呼ぶからいいね、恋人なんだから、もちろん二人きりの時だけだけどね、龍一」
 すっかり恋人気分である 「俺はショックから立ち直ってないのか、ただただ、ぼーっと しているだけである。
「もう裕香、南先輩なんか、どうでもいいや、ずっと前から好きだった、かわいい龍一が新しい恋人だもん」
「ねー、龍一」 俺の腰に手を廻し、俺を持ち上げる裕香、俺の足は20cm以上、宙に浮いてしまっている。
 俺の顔は裕香の顔の前にある、お互いの唇はほんの数センチしか離れていない、
「お兄ちゃん、じゃなかった、龍一、これからは、もっと気持ちいい事、教えてあげるし、してあげるからね
大丈夫やさしく教えてあげるから、でも龍一にも色々してもらわないとね、私たちもう恋人なんだから」
「かわいい、かわいい、裕香の、り・う・い・ち」  俺のおでこにキスをし、微笑む裕香、心なしか、裕香に
抱かれているのが、気持ちのいい、俺であった。
「それにしても、龍一って軽いねー、体重何キロなの?」  俺の大嫌いな質問である。
「え、体重33キロだよ」  「えー、信じられない、ほんとー、じゃあ、裕香の丁度半分じゃん、軽い訳だ」
やさしく俺を下ろし俺を見つめる裕香 「私、ずぶぬれだから、シャワー入って来るね、あ、そうだ龍一も
一諸に入る、裕香のおっぱいとても小学生の物には思えないって、同級生も南先輩も言うんだよ、大きく     
て、柔らかくて気持ちいいよー。」 裕香は自分の両胸を両手で揉むようなしぐさをする。  
「いや、俺はもう入ったから、いいよ」  「龍一なに顔、赤くしてるの、かわいいー。」
「まっ、いいか、今日、恋人になったばかりだもんね、それに、こういう事はゆっくり楽しまないと」
「ね、童貞の龍一お兄ちゃん」 裕香は俺に背を向け、風呂場へと向かった。
それを見つめる俺の目は、今までの大きけれども可愛い妹としてではなく、大きく発育した体を持つやさし     
い一人の女性として裕香を見ていた。

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