新・僕が女の子に負けた時
Text by Mampepper
PART-1

 それから、どれくらい経ったのだろう。
「うっ……うう……んっ……」
全身を間断なく襲う痛みの中で、まもるはベッドから起き上がった。
先生は、職員室にでも行ったのだろうか、いつの間にか保健室から姿を消していた。
まもるは、素っ裸の状態だった。
柔道衣の上衣はすっかり薄汚れて、壁のハンガーに吊るされていたが、袴はなかった。
まもるは自分がぶざまに失禁し、意識を失ったことを思い出した。
(…そうか、下はあの時脱がされて…)
まもるの眼に涙が溢れてきた。
(……パンツ、はかなくちゃ……)
ゆっくりとベッドから抜け出したまもるは、とりあえず上衣だけをはおって、フリチンのまま廊下へ出た。恥ずかし
いという気持ちももう残っていなかった。
あたりはもう薄暗くなっており、幸か不幸か校内にはほとんど人は残っていない。
時折グラウンドの方から運動部のかけ声が響いていたが、まもるの耳には入らなかった。
足の裏に廊下の冷たい感触がどこか心地よく、まもるは鈍痛におおわれた体を引き摺って
男子部の道場へ向かった。

まもるはやっとの思いで道場へたどりつき、更衣室の自分のロッカーを開けようとして、
道場の方が何やら騒がしいのに気がついた。
まもるは引き戸を少しだけ開け、道場の方を覗いてみた。
瞬間、まもるはその凄惨な光景に言葉を失った。

男子部員たちのあまりにも惨めな姿がそこにあった。
嘔吐したまま気を失っている者。絞め落とされ失禁している者。
肩をはずされて激痛にうめき声をあげている者もいる。
男子部員のほとんどが、蹂躙といっていい惨めな敗北の味をなめさせられていた。
そんな地獄絵図の中で、奈美だけが息ひとつ乱さず、仁王立ちになっていた。
「やだ〜、きたな〜い」
「超クサ〜イ、サイテ〜」
「こいつら、男のプライドってものがないのかしら。だらしないわねえ」
まわりを取り囲んだ女子部員たちが、わいわい騒ぎながら、
打ちのめされた男子の顔を素足で踏みにじっていた。道場に汗と汚物が混合した臭いが漂う。
「何してるの!次!」
奈美は、失神している部員のひとりを、つま先で軽く蹴飛ばしてどかすと、今やたったひとり残された生贄…彼女の
洗礼を受けないままでいる男子部員に気合いをかけた。その表情には、嗜虐の悦楽を知った者の冷酷さと、武道に邁
進する者の凛々しさが同居していた。
 生贄は、入部して間もない、コージという一年生だった。完全な初心者で、まだ受け身の練習しか許されておらず
、しかも身長140センチにも満たない、部でも一番の小兵だった。
彼は両脇を女子たちに抱えられ、屠殺場へと送られようとしていた。
「いっ…いやああああっっっっ!…た、助けて……」
少年は泣きわめいて懇願した。
「ほら、男のコでしょ!覚悟をきめてかかってきなさい!」
「…いっ…いやあああ……許してえっ!」
コージは恥も外聞もなく、狭い道場を逃げまどったが、遂に奈美に追い詰められた。

まもるはその様子を、助けに入るでもなく、ずっとのぞき見ていた。
奈美が怖かった…それもある。しかし、それよりももっと大きな問題があった。
まもるのむき出しの股間は、ビンビンに弩張していたのである。

「…お願いです、許してください。ボク、受け身もろくに知らないんです」
コージは土下座までして奈美に哀願したが、それは逆に彼女の嗜虐性に火をつけたようだった。
それに、このような卑怯未練さは、彼女がもっとも軽蔑するところでもある。
「そう。キミの受け身がどの程度なのか、アタシが見てあげるわ」
言うが早いか、奈美は内股でコージを投げると、そのまま自分の全体重をあずけた。
「げへっっっっっっ……」
奈美の体重で胸をしたたか圧迫されたコージは、胸に手を当て、からだを丸めて悶絶した。
それだけでも十分すぎるほど強烈な技だったが、続いて奈美は巧みにコージの背後に回ると、
あの、まもるにトドメをさした必殺の三角絞めを極めた。
奈美はコージの首と左腕を股の間にはさみ、更に右足でその右腕を抱え込んだ。
小柄なコージの上半身は、まるで奈美の足に埋まるようになってしまった。
コージの十本の指は「ギブアップ」の意思表示をしようと細かくケイレンしていたが、
もはや彼はそれすらも許されない状態だった。両腕が完全に固定されてしまい、畳や奈美の
からだをタップすることも出来なかったのである。
「あら、参ったしないの、キミ?根性あるじゃない。気に入ったわ」
奈美はそう言ってコージに微笑みかけたが、コージは怯えきったすがるような目つきで
奈美の顔を見上げるだけだった。
彼には、もはや「参った」という言葉さえ口に出せなかったのだ。

奈美のはちきれんばかりの肢体、コージの上半身に完璧にからみついた長くたくましい脚、
そして何より、まるで哀れみを乞うように、上目使いで奈美を見やるコージの表情。
自分でもどうしてか、わからなかったが、とにかくまもるの皮をかむった肉棒の先っぽから、
赤味がかった本体が突出してきていた。まもるは思わずその一物を右手で握りしめた。
 コージにも、奈美に叩きのめされた時のあの快感が襲ってきていた。
 奈美の美しく引き締まった腕と足にからみつかれ、失神させられた記憶。

コージの瞳の中から黒みが失せ、完全に気を失うまでには、それほどの時間はかからなかった。
「…ふっ…」
奈美は軽蔑しきったような一瞥を、コージに投げ掛けた。
コージは三角絞めに極められたままの状態で硬直し、ピクリとも動かなかった。
伸び切った左手は、何かに助けを求めるように虚空を掴んでいる。
「あ…あ…あっ…はぁぁっ……」
その間中、まもるはシコシコと自分の肉棒をしごき続けていた。
「あっ……はぁぁ…んぅっ……」
もう少しで絶頂に達する、その時である。
「んげぇっ…!?」
まもるは股間に激痛を感じた。
「せーんぱい、みーっけ」
耳もとで悪戯っぽい声がした。麻理である。彼女は恍惚状態にあるまもるの背後から、
勃起したその一物を無造作に握った。
「コ〜〜チぃ!」
麻理が大声で、奈美を呼ぶ。
射精寸前でいきなりチンポをねじり上げられ、まもるは声も出せなかった。
中途半端に先端から溢れ出た液体が、麻理の指を濡らしている。
「あれれ、キャプテンじゃないの」
チンポを握られ、道場の中央に引きずり出されたまもるの前に、まるで捕らえた
獲物を賞味するような冷たい微笑みを浮かべて、奈美は立ちふさがった。
「あ…あ……」
今さらながらの羞恥と恐怖で、声も出せないまもる。
「部員がやられてるのに助けもしないで、いけないところを大きくしてるなんて…」
満面の笑みは、女性として実に美しく感じられるものだったのだが…
「まったくキャプテン失格ね…ひとつお仕置きしなきゃいけないようね」

まもるにとって、永遠に続くような被虐の光景が、今はじまろうとしていた。

「ふふふ。皮かむってる割に大きいのね、キミ」
奈美はまもるのむき出しのチンポをぎゅっとつかんだ。
「は…ひぃっ…!!」
尿道を圧迫され、その瞬間まもるは立ったまま体をエビのようにのけぞらせた。
「さあ、始めるわよ!」
奈美は棒立ちのまもるの腕を素早くとると、そのままジャンプして両足でそれをロックした。
非力なまもるの腕は奈美の体重を支えることができず、空中できれいに円を描いた
奈美を軸に回転し、畳にしこたま脳天を打ちつけてしまった。
「ぐっ…!」
奈美の鮮やかな飛びつき腕ひしぎ十字固めであった。
柔道の少年規定では関節技が禁止されているので、これはまもるが生まれて初めて食らった
関節技であった。奈美は腹の上にまもるの腕を固定し、自分のからだをのけぞらせる。
「ひえっ…うぎゃあああああ〜〜!!!」
それはまもるは今までに経験したことのない激痛であった。もはや恥も外聞もなかった。
両目から涙が溢れてくる。
「ほら、泣いてないで早くはずさないと、折っちゃうよ?」
さらに絞り上げる奈美。
「ぎっ……ええええっ……ああああんん!!!!」
まもるはあたりかまわず悲鳴をあげ、哀願するように何度も奈美の足をタップし、参ったの意思表示をした。
絞められた時にはあれほど粘った(結果的には失禁して落ちてしまったのだが)まもるの
「男のプライド」を瞬時に粉砕するほど、奈美の十字固めは強烈だったのだ。
「まいった、まいったあぁぁ、ああああんぅぅ!!!」
奈美はまもるの腕をはなさず、ぺろりと舌舐めずりをした。
「甘いわ、早くはずしなさい」
「ああああ」
激痛にあがくまもるの口の端からよだれが飛び散る。
それはほとんど絶叫に近かった。
「あああああ!痛い、痛いッ…も、もう許してえ!」
「ふふ、まだわかってないのね。これは稽古じゃないの…お仕置きなのよ。
だから十分に罰を受けてもらうまでは許さないわ」
「あっ…ああああん……」
奈美の非情な宣告に、もはやまもるは反応する言葉さえ口にできなかった。
しかし一瞬、奈美の腕のロックが少し甘くなった時、まもるは必死に足をばたつかせて、
畳をけりあげ、反動で体を反転させた。
「ひっ…ひっ…ひぃぃっ……」
まもるの体が裏返しになった。奈美にまだ腕をとられてはいるが、痛みはいくらか和らいだ。
「ふふ」
何とかこの関節地獄から逃れようと懸命なまもるには、奈美が妖しく笑ったのを気付く余裕が
あろうはずもなかった。
「わざと外してあげたのよ…こうするためにね」
ブスリ…
下半身裸のまま、裏返しになっているまもるの無防備な肛門に、奈美は人さし指を突っ込んだ。
そのまままもるの体内で、グリグリと回転させ、かきまわす。
「ぐええ!?」
更に中指と薬指で、まもるの肛門の周囲、とりわけいわゆるウラキンのあたりを、
突き刺すように刺激した。
「ひ…ひいっ…ひいっ!ひいっ!」
まもるは下半身をプルプル震わせて悶絶した。
「どう?かきまわされる気分は?」
「あううん…はああっ!!!」
奈美の腕は既にはずされていたが、肛門からくるものすごい快感が脳髄まで走り抜け、
まもるは裏返しの体勢のままさんざん弄ばれる他はなかった。
恐怖で縮こまっていた男根が、再び血管を浮かべて勃起していた。
「もう腕は自由になってるじゃない。なんで逃げないの?」
「あ……ああっ……」
「キミ、気持ちいいんでしょ?」
その問いに、まもるはハアハアという喘ぎ声で答えるしかなかった。
「お尻の穴をいじられて感じるなんて。ますますホンモノの変態ね」
「ああん、ああんっ……おうううん」
まもるのペニスの先端は濡れそぼり、今にも爆発しそうであった。
「キミのお尻の穴ってすごいパワーね。ギュウギュウ絞めつけてくるわ。
 柔道もこれくらい強かったらよかったのに」
間欠的に収縮するまもるのアヌスは、彼の意志とは裏腹に、奈美の指を頬張り続ける。
「じゃあ、これがお姉さんからのご褒美」
そう言うと、奈美は更に中指を肛門にこじ入れた。
「ひいいっ!」
容赦ない指2本ぶんの刺激に、まもるが耐えられるはずもなかった。
「あひっ…ひいっ…あううう…うううぅん!」
まもるは遂に大量の精液を発射して果ててしまった。
自分のザーメンが自分の顔や上半身に降り注ぎ、ひとり顔面シャワーのような状態になった。
「んほっ…!ぐぅっ…ほっ!」
絶頂を迎える時に大きく開いた口にも、自分の精液が流れ込み、咽で逆流した。
大きくむせかえるまもる。
「やっだ――!!!」
「男のコって、お尻の穴でもいっちゃうんですね!」
ギャラリーの女子部員たちが一斉に嬌声を上げた。
「みんな、そんなにバカにしたらキャプテン君が可哀相よ。アタシのこの技を食らって、
オチンチンとお尻の両方から同時に漏らしちゃったコもいたんだから」
奈美はそう言うとまもるを解放し、白濁した液体で汚れたその顔をぎゅっと踏みつけた。
「まあ、頑張った方かな…どう、はじめてお尻の穴でイッた気分は?」
「はあっ…はあ…はあ…はあ…」
まもるの胸は大きく上下し、荒い息が道場に小さくこだました。

(続く)


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